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第37章 ミッション・イン・ポッシブル

｢隠しきれて居ないぞ……｣
｢あっ｣

　美名を抱き上げてバスルームへ向かう。

｢洗ってやる｣
｢や……やだ……自分で出来るからっ｣

　恥ずかしがって赤くなり、ポカポカ胸を叩いて来るが、痛くも痒くもない。
　嫌だとは言っているが、これはイエスの反応だ。

｢隅々まで綺麗にしてやる……｣

　美名は諦めた様に唇を噛んでプイッと顔を背けた。

｢剛さんの変態……｣
｢何とでも言え……その変態に抱かれて喜んでいるお前は何だよ。あん？｣
｢も……もうっ！バカ！｣

　洗面所の大きな鏡の前で抱き合いながらお互いを脱がして行く。
　美名の小さな手が一生懸命にベルトを外そうとしているが上手く行かず手間取っている。

｢慌てる事はない……ゆっくりやってみろ｣

　美名の髪を撫でながら囁くと、カチャリと音がしてスボンがするりと床に落ちた。