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第38章 恋するcherry　soda

｢ひゃ――っ！翔大の奴、カッコいいじゃんか｣

　真理と由清がマジマジと眺めている。
　堺は作業をする志村をチラリと見るが、志村は集中していて全く堺の存在に気が付いていないようだ。
　苦笑すると、いつもの朗らかな笑顔でなく真剣な顔になった。

｢実は、考えている企画がありまして……
　ポキノン主催のイベントライヴにプリキーさんに出演して頂きたいんです｣
｢ほう……｣
｢新人中心のライヴです。募集をかけて当選者が見れるというヤツで｣
｢お声をかけて頂けるなら有り難くお受けしますよ｣
｢ありがとうございます！また連絡しますね……あ、あと綾波さん……ちょっと｣

　堺は声をひそめた。