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第39章 騎士の仕掛けた罠

　聖恵は栗色のショートボブにピンク色のメッシュを入れて、フワフワのフリルのブラウスにショートキュロットにロングブーツ。
　秋色コーデがキュートなスタイルだ。
　カメラマンの指示通り上手くポーズを取り、可愛らしい笑顔でスタッフの賞賛を浴びていた。
　小柄で、多分、百五十センチあるか無いかくらいなのではないだろうか。
　黒目がちな大きな目はあどけない純真さが感じられる、日本人離れした西洋のお人形みたいな女の子だ。

｢お前にちょっと似てるな……なかなか可愛いじゃないか｣
｢……｣

　綾波の言葉に軽い嫉妬を覚えた時、耳元に囁かれる。

｢だが……お前に敵う女はいないぞ｣
｢――！｣

　美名の全身が甘く震えた。