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第39章 騎士の仕掛けた罠

｢あっ｣
｢あっ｣

　二人は同時に声を上げ、顔を見合せると吹き出した。
　そういえば、聖恵は確か桃子と同い年だった筈だ。
　一言挨拶をされただけだが、妹みたいな親しみを抱いてしまう。

｢北岡さん……は｣
｢聖恵って呼んで下さい！今日は超有名な雑誌の取材だから緊張して胃が痛かったんですけど、美名さんと一緒で良かった！一人じゃ心細くて……｣
｢緊張してたの？そんな風に見えなかったよ～本職のモデルさんみたいだったし｣
｢そんな事ないですよ～！｣
｢あ～何だか急に私も緊張して来ちゃった……
　聖恵ちゃんの後だからやりにくい！うふふ｣
｢何言ってるんですか～大丈夫ですよ、美名さんなら……ポキノンの写真も凄く綺麗でした！｣
｢あ……ありがとう｣

　誉められて照れていると、スタッフに呼ばれた。
　撮影の順番が来たのだ。