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eyes to me~ 私を見て
第40章 桃子、舞踏会へ
音楽、芸能コーナーの棚まで真っ直ぐに向かい、平積みされているポキノンを手に取る。
「ああ――なんかドキドキしちゃう!」
「マイカちゃんが何でドキドキすんの?うふふ」
「だって桃子のお姉さんのデビューだもん!他人事とは思えないよ!」
「えへへ……私には自慢のお姉ちゃんなんだ」
桃子は頬を赤らめて本の表紙に書かれている
"princes & junky"の文字を人差し指でそっと撫でた。
「いいな――!羨ましい~!」
マイカは両手を組み祈るポーズをして目を閉じた。
「神様仏様奈良の大仏さま……どうか私にも可愛くて美人で優しいお姉さまをください……」
桃子はマイカの真剣な様子に吹き出した。