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eyes to me~ 私を見て
第40章 桃子、舞踏会へ
「綾波の奴とお姉ちゃんが結婚したら……あいつがお兄さんになるなんて……うわ――やだ――!」
テーブルに突っ伏す桃子の頭をマイカが撫でた。
「よしよし!よくわかんないけど元気をお出し?お姉ちゃん、結婚するの?」
「そんなの許さない――!ギャアア」
桃子はガバッと顔を起こして髪をかきむしる。
「桃子――!だめじゃん女の子がこんな風にして!直してあげるね」
マイカはポーチからブラシを出して乱れた髪を直してくれる。
桃子はくすぐったい感触に段々と機嫌が良くなってきた。
「そういえば、マイカちゃんはお兄さん居るんだよね?」
「そうなのよ……どーしようもない奴よ?見てビックリ、聞いてビックリよ!」
マイカは溜め息をつく。