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eyes to me~ 私を見て
第41章 歌姫、舞踏会で歌う

聖恵とはメルアドを交換してから、lineでやり取りをたまにしていた。
美名と聖恵は好きな音楽が被って居たりして、話が弾んだりする事もあるので、顔を合わせるのが久しぶりという感じがしない。
「聖恵ちゃんカワイイ……」
鏡の中で聖恵ははにかむ。
「美名さんの方が全然素敵です……あれ?この髪飾りを付けるんですか?」
「うん……一生懸命やってるんだけど出来なくて」
聖恵は髪飾りを手に取ると、器用に付けてくれた。
「うわあ……聖恵ちゃんスゴい!私がさっきからずっと頑張っても出来なかったのに!
何の魔法?」
「アハハ……凄く似合いますよ」
「えへ……ありがとう」
頬を染める美名は、まさにプリンセスだ。
翔大が夢中で焦がれる美名。
聖恵の胸の奥に、チクリと痛みが走る。

