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eyes to me~ 私を見て
第7章 恋い焦がれる獣
「だって……名前で呼ぶなんて……そんなの……」
美名は、真っ赤な顔のまま僅かに視線をさ迷わせる。
――何をそんなに躊躇するのか。
ついさっき、俺に詰めよって、『好きだ』と言わせた癖に……
不可解で、不思議でどうしようも無くいとおしい――
「……まるで、恋人みたいじゃない……」
美名が小さな、掠れた、しかし甘い声で呟くと、涙をポロリと流し、綾波は軽く混乱した。
「美名……」
「ご、ごめんなさい……今の言葉は忘れて?」
「恋人、じゃないのか?」
美名の頬を両手で挟み込み、自分の方を向かせた。
「こ……」
「お前は、こと細かくいちいち言わなきゃわからんようだな」
「恋人……て思ってて、いいの?」
「それ以外何がある」
――こっちが照れてきそうだ。
綾波はついぶっきらぼうな口調になる。
美名は、真っ赤な顔のまま僅かに視線をさ迷わせる。
――何をそんなに躊躇するのか。
ついさっき、俺に詰めよって、『好きだ』と言わせた癖に……
不可解で、不思議でどうしようも無くいとおしい――
「……まるで、恋人みたいじゃない……」
美名が小さな、掠れた、しかし甘い声で呟くと、涙をポロリと流し、綾波は軽く混乱した。
「美名……」
「ご、ごめんなさい……今の言葉は忘れて?」
「恋人、じゃないのか?」
美名の頬を両手で挟み込み、自分の方を向かせた。
「こ……」
「お前は、こと細かくいちいち言わなきゃわからんようだな」
「恋人……て思ってて、いいの?」
「それ以外何がある」
――こっちが照れてきそうだ。
綾波はついぶっきらぼうな口調になる。