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eyes to me~ 私を見て
第41章 歌姫、舞踏会で歌う

「うん……なかなか甘いな」
「……!」
言葉を失い真っ赤になる美名を綾波はクスリと笑った。
「もう!バカ――!余裕な顔してっ!
私がどれだけドキドキしてるか知らないでしょっ」
美名が小さな拳を振り上げるが、綾波はそれをあっさり掴みキスをする。
「さあ……どの位なのかな?分からないから……教えて貰おうかな?」
「なっ……」
ボン、と身体中が熱くなり、手を振り払おうとするがふらついてしまい、抱き留められた。
「ほら、一杯で酔ってるじゃないか」
「……うう……」
「水と水分の多い果物を貰ってきてやる……待ってろ」
綾波は、美名を椅子に座らせると向こうへ行ってしまう。
美名はトロンとした目を向けて手を振った。
「うふふ……早く来てね?剛しゃ……」

