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eyes to me~ 私を見て
第41章 歌姫、舞踏会で歌う

「クスリをもらってくるか……待ってろ」
聖恵が後ろから抱き付いてきて、綾波は立ち止まる。
「相当気分が悪い様だな……誰か呼ぶか?
翔大を呼んで来た方がいいか?」
「だ……ダメっ」
聖恵は、ネクタイを引っ張り綾波を引き寄せると、首に腕を回して唇を奪った。
その瞬間、カメラのシャッター音が聞こえた。
綾波は聖恵を突き飛ばして部屋から飛び出す。
「誰か居るのか……!おい!」
獲物を追う獣の様に目を光らせ気配を追うが、それらしき人影は無く、チッと舌打ちをする。
聖恵が後を追って来て、また抱きついて来た。
「綾波さんっ……」
「おい……お前、なんのつもりだ」

