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eyes to me~ 私を見て
第41章 歌姫、舞踏会で歌う

「美名……!」
会場の扉を開けようとする綾波の前に、庄森が立ちはだかる。
「……庄森……何の真似だ」
庄森はニヤリとすると、スマホの画面を見せた。
綾波は息を呑む。
聖恵が綾波にキスした時の写真だ。
「お前ら……っ」
綾波は庄森の腕をねじ上げる。
「うあっ……」
「今すぐ削除しろ……でないとこの腕をへし折るぞ!」
「ふん……もう遅いさ……データは大室のオフィスのパソコンに送ってあるからな」
「なにぃ!?」
胸ぐらを掴み、拳を振り上げると庄森はケラケラ笑う。
「いいのか?俺を殴って。自分のタレントに手を出した上に聖恵にまで手を出して、オマケに暴力か!……これは各マスコミが飛び付くだろうなあ……」
「くっ……」
ギリッと歯を食い縛り手を離し庄森を睨む。

