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第41章 歌姫、舞踏会で歌う

　庄森は髪を揺らして皮肉っぽく笑う。

｢翔大も、あのお姫様が欲しくて仕方ないらしいんだよ……
　 あんたがお姫様を諦めりゃ、写真はばらまかない、だとさ｣
｢言う通りにして、大室がプリキーの妨害をしない絶対の保証があるのか？えっ？｣
｢さあな～？俺にそんな事聞かれてもな～わっかりっましぇ～ん｣
｢てめえ――っ｣

　綾波が胸ぐらを掴むと、聖恵がカメラを構えた。

｢……殴ったりしたら……写真を……撮ります……｣

　綾波は聖恵を睨み付けると、舌打ちをして庄森を離す。