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eyes to me~ 私を見て
第41章 歌姫、舞踏会で歌う

「綾波君、悪いけど後は頼むわ……あ、桃子ちゃんとマイカちゃんを綾波君の処に泊めてやってくれない?」
「わかりました」
大室達が出ていくと、程なくしてサイレンの音がして遠ざかって行った。
「んもう!何なのあのオッサン!」
「マイカちゃん、大丈夫?」
「あ――!そういや私、人工呼吸でキッスしちゃったんだっけ!
あんなエロオッサンて知ってたら助けなかったかも!
ぶるぶるぶるっ今頃悪寒が――っ」
ざわつく人々に、堺が頭を下げて回る。
「皆さん、どうもお騒がせしました……
丁度お時間ですので……宴もたけなわですが……お開きに致しましょう」
「お開きっ?お料理持って帰ろ――!ボーイさん!パック下さい!」
桃子はパックを貰うと、真理と由清にも手伝わせて料理を詰めはじめた。
「桃子ったら!」
呆れて頭を抱えていた美名が不意に腕を掴まれて振り返ると、そこに居るのは翔大だった。

