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eyes to me~ 私を見て
第42章 愛欲の塔で

「あ――出来たっ!これで今夜のご飯は困らないねえマイカちゃん!」
「そうだね~!あとはお酒たくさん買ってきて騒ご~!」
桃子とマイカは、用意周到に持参していた風呂敷に、料理を詰め込んだ大量のパックを包みホクホクしていた。
「おい……こんなに食べるのかよお前ら」
真理が呆れる。
「ホテルの人が深いタッパーに入れてくれたよ」
由清がシチューを持って来て、桃子が受け取った。
「ありがと~!アンソニー!」
「そんなもんまでお持ち帰りすんのかよっ」
「え――だってこんなに余ってるし、勿体無いじゃん」
「食べてもらった方がホテルの人も助かると思うよね~?
美味しい料理が誰にも食べられないまま処分されるなんて可哀想すぎるわよ!」
マイカは拳を握り力説した。

