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eyes to me~ 私を見て
第42章 愛欲の塔で
「万が一、美名ちゃんが綾波さんのマンションに自力で戻る可能性を考えて……そこで待機」
「う――ん……翔大が……美名ちゃんを離す……かなあ」
「限りなく可能性は低いかもね……でも、そんな感じにしましょうか」
三人は頷き合った。
その様子を、扉の隙間から健人が見聞きし、ひとり何度も頷いていた。
「ふんふん……成る程……良くわからんけど、とにかく姫様の危機なんだな……
よ――し!ここはライオン丸の出番だ!俺も出動するぜ!っしゃあっ!」
健人が戦隊ヒーローの変身ポーズの様な動きをするのを、ホテルのボーイが怪訝に見ていた。