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eyes to me~ 私を見て
第42章 愛欲の塔で
「気分は……悪くない?」
すぐ目の前に翔大の顔があり、美名は一気に目醒めた。
「う……うん……イタッ」
鳩尾に少し痛みが走る。
翔大の手がそこに触れて撫でてき、美名は身を固くした。
彼の見つめる目は優しい。
「ごめんね……美名……痛かったよね」
「しょう君……ここは……ど……こ?」
「俺の部屋……いや……ふたりのお城だよ」
美名は思わず吹き出す。
「しょう君ったら……おとぎ話じゃあるまいし」
「美名は俺のお姫様だからね……」
真顔で囁いて、美名のお腹を掌で撫でていた翔大は、その手を足首へと滑らせてドレスを捲り上げた。