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eyes to me~ 私を見て
第7章 恋い焦がれる獣
「綾っちゃーん!祐樹から赤ちゃんの名前考えろミッションの連絡来たよね――!?」
「酒呑みながら皆で考えようぜ――!」
スーパーの袋に、食料品やら酒やら大量に詰め込んで持参してきた男たちは、綾波の後ろにいる美名を見た途端、口を開けて固まった。
神田亮介(かんだりょうすけ)は動揺してドアに指を挟み絶叫し、根本三広(ねもとみつひろ)は袋から缶ビールを全部転がして右往左往している。
綾波は仕方なく、奴等を美名に紹介した。
「うちの事務所のバンド『クレッシェンド』のメンバーのこっちのガリガリ骸骨男が神田亮介。
チビギョロ目の猿が根本三広だ」
「あ……クレッシェンドの!は、初めまして、灰吹 美名といいます!ふつつか者ですがどうか、どうかよろしくお願いしますっ」
「あ、いえいえ……俺らもよろしくお願いします……三広っ!頭を下げろ!」
亮介が三広の頭を思いきりシバいたが、三広はまだぼうっと美名を見ている。
綾波は思わず美名を抱き寄せた。
びっくりして見上げてくる美名の肩を抱いたまま、綾波はふたりを睨む。
亮介が青くなって震えていた。
「なに、何々っ?綾ちゃん怒ってるよ――!お願い許してっなあ三広!」
「う、うん………」
綾波は内心舌打ちしたくなった。
(――多分、こいつら、ひと目で美名に惚れやがったな。
やれやれ。先が思いやられる……)
綾波は美名の肩を強く抱いた。
「酒呑みながら皆で考えようぜ――!」
スーパーの袋に、食料品やら酒やら大量に詰め込んで持参してきた男たちは、綾波の後ろにいる美名を見た途端、口を開けて固まった。
神田亮介(かんだりょうすけ)は動揺してドアに指を挟み絶叫し、根本三広(ねもとみつひろ)は袋から缶ビールを全部転がして右往左往している。
綾波は仕方なく、奴等を美名に紹介した。
「うちの事務所のバンド『クレッシェンド』のメンバーのこっちのガリガリ骸骨男が神田亮介。
チビギョロ目の猿が根本三広だ」
「あ……クレッシェンドの!は、初めまして、灰吹 美名といいます!ふつつか者ですがどうか、どうかよろしくお願いしますっ」
「あ、いえいえ……俺らもよろしくお願いします……三広っ!頭を下げろ!」
亮介が三広の頭を思いきりシバいたが、三広はまだぼうっと美名を見ている。
綾波は思わず美名を抱き寄せた。
びっくりして見上げてくる美名の肩を抱いたまま、綾波はふたりを睨む。
亮介が青くなって震えていた。
「なに、何々っ?綾ちゃん怒ってるよ――!お願い許してっなあ三広!」
「う、うん………」
綾波は内心舌打ちしたくなった。
(――多分、こいつら、ひと目で美名に惚れやがったな。
やれやれ。先が思いやられる……)
綾波は美名の肩を強く抱いた。