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eyes to me~ 私を見て
第42章 愛欲の塔で
美しい身体を目の当たりにし、翔大は息を呑んだ。
美名は、脱がされたドレスを掴んで身体を隠そうとするが、呆気なく阻止されて組み敷かれる。
下着だけの姿を嘗める様に見られて、美名は顔を逸らす。
「美名が……欲しくて欲しくて……堪らなかった」
翔大の声が震えていて、思わず振り返ると、その瞳が泣きそうに潤んでいた。
「しょう君……」
「俺は……何故……あの時……美名を手離したんだろうな……」
「……勝手な事ばかり言わないで」
怒りが込み上げてくる。
(昔、別れのきっかけを作ったのはしょう君なのに……
私があの時どれだけ泣いたか、知らない癖に!)