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eyes to me~ 私を見て
第42章 愛欲の塔で
「甘くて苦くて……熱いだろ?……俺の……気持ちと同じだよ」
「ゲホッ……ゲホッ」
咳込む毎に、美名の身体が熱くアルコールに蝕まれていく。
翔大は優しい手つきで背中をさすっていたが、美名の咳が止まると、背中から腕を回してドレスをゆっくりと脱がせにかかる。
「――!や……」
美名は身体を捩らせた。だが既に全部のボタンが外されていて、青い布はいとも簡単に降ろされていく。
肩と背中が露になると、翔大は髪を横へ流して唇を付けた。
「美名……好きだ」
「や……やっ……私は……剛さ……」
「奴の名前は……聞きたくない」
「あっ」
翔大の手が素早くドレスを更に降ろして、腰まで身体が露になった。