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eyes to me~ 私を見て
第42章 愛欲の塔で
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頭も腕も、指の先までも一つ一つに重りを付けられた様な凄まじい怠さを感じながら、美名は湯を張られたバスタブに浸かっていた。
視界に入るのは、自分の身体を抱き締める翔大の腕と、湯の中でユラユラと揺れる髪。
翔大に抱えられる様にしていたが、一人で浸かっていたらそのまま沈んで溺れてしまうのではないか、と言うほどに美名は気力が失われていた。
烈しい凌辱の後、翔大は涙を流す美名を抱き締め、「許してくれ」と幾度も口にした。
美名は、犯されたショックから抜け出せないのか、相槌も打てずにぼんやりと宙を見つめたままだった。
「洗ってあげる……おいで」
美名を抱き上げてバスルームに連れていき、身体を隅々までボディーソープの泡を付けた指や掌で触れた。