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eyes to me~ 私を見て
第42章 愛欲の塔で
「ダメです!……面会はご家族の方だけで」
後ろで看護婦がオロオロしている。
扉を開けて仁王立ちしているのは振り袖からシンプルなTシャツとジーンズに着替えたマイカだった。
大室は身体を起こして目を細めた。
「おや……これはさっきのお嬢さん……
振り袖姿も美しかったけどラフなスタイルも素敵ですね……
僕を心配して来てくれたのかい?」
「あんたね……自分の年齢を考えなさいよ!
マイカちゃんはあんたの娘でもおかしくない位なのよ?いい加減に枯れなさい!」
「賢一……お前だって俺と同い年じゃないか……そう年寄り扱いするなよ」
「き――っ!それを言わないでよ――!」
二人が言い合っていると、マイカは看護婦の制止を振り切りズンズン入ってきて、いきなり大室にビンタした。