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eyes to me~ 私を見て
第42章 愛欲の塔で
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大室が長い溜め息を吐いた。
「……お前がオネェキャラに方向転換したのも、雪乃の事があったからだろ……賢一」
志村は一瞬真顔になったが、大室の背中をバァンと叩いて大笑いした。
「ホーホホホ!どうでしょうね~?
あんたみたいな鬼畜ジジィに私の繊細な心の機微がわかるのかしら~?」
「ぐへっ……げほっ……賢一っ!殺す気か――!」
志村はニッコリ笑う。
「死なれちゃったら困るわね……いや、寧ろ生まれ変わってもらわなきゃ!……悔い改めて、正々堂々私と勝負なさい!
ライバルが居なきゃ、私も燃えないのよ!」
「賢一……」
大室の目が大きく開かれる。