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深海のパンツァー
第8章 6*リヴァイアサン
***戦前***



上級士官学校での卒論会。
そこでレオンハルトは上層部を驚愕させた。

リヴァイアサン計画である。
海中で行動し、敵戦闘艦を海底から攻撃できる潜闘艦の存在と、既に戦闘艦の受注が途絶えた父がローウェル重工にて開発していることを公表したのだ。

そのデモンストレーションは父の工場を経て、試作型として既に簡易な行動が可能な機龍が海を航行する姿は神話に登場する海龍リヴァイアサンそのものであった。

ジョルジュの父は自ら、機銃や魚雷を政府、軍関係者に説明する。

「この潜闘艦“機龍”の弱点は“酸素”海中での行動、潜航には時間制限があり、夜には浮上し艦内に大量の空気を吸い込ませなければなりません。人間である乗員はもちろん、機龍の動力であるエンジンは重油を消費するため機龍自身が呼吸をするといっても過言ではないでしょう」

この日のために、父が着込む母が整備したフロックコートが良く似合う。
その姿は没落した貴族ではない。
活き活きしている。

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