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深海のパンツァー
第7章 5*
壮絶なる戦闘艦内部の勤務は意志の強い者でしか運用は不可能であった。
レオンハルトやゲイツ、シグーは祖国のために無念にも散った若き英霊の意志を継いで乗艦したのだ。


「ヴェサリウス様……お気持ちは嬉しい」

レジーナは俯く。
夫の生を勝ち取るために、リヴァイアサンを本当の海龍にしてしまうのか。

「私は……ゲイツ様を信じます」

俯いた顔を上げ、シグーを見つめる。
その表情は没落した者の影はない。
戦いの女神がいるのであれば、彼女のような表情であるのかもしれない。

「ヴェサリウス子爵も……依存はありませんね?」

ゲイツがシグーに問う。


「……まったく……ならば、船が必要だな。中立を掲げ、他国を行き来できる船が……」

シグーは両手拳を握りしめた。

「こんなことだろうと既に港に船は待機させてある。案内役もな」





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