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深海のパンツァー
第12章 10-相見えるリヴァイアサンとジャスティス改
「とにかく、ここを離れて夜に備えよう。敵の艦長は我々の発見を第一に考えているようだからな」

グーンの指示でリヴァイアサンは潜行移動する。
潜行中は酸素を失わないようエンジンの出力を抑えたバッテリー式モーターで走る。

敵に発見されやすい昼間はこうして潜行する。
夜間は浮上してエンジンを回し、バッテリーを充電するのだ。
速度の調整によっては少ないエネルギーで長距離を潜行できるがあまりにも低速である。



--*--

無数の星々が輝く夜空の下。
浮上したリヴァイアサンの狭い艦橋には乗員たちが交代でその光景を楽しみながら、しばしの休息を得る。

開けたままのハッチはものすごい勢いで新鮮な外の空気を吸い込み、艦内に残る水兵や自身のエンジンにも新たな活力を与える。

「いつか……父はリヴァイアが生物と同じく呼吸をすると元帥に話していたのを思い出すよ」

そう言ってレオンハルトはロージア海軍艦長が与えられる国章の兜を脱いで機銃席に座るゲイツに近づいた。


「……お父様……本当に残念だったな」

「ボロボロだった……命を使い果たしたように机で眠っていたよ」

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