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深海のパンツァー
第12章 10-相見えるリヴァイアサンとジャスティス改
***戦中***



レオンハルトは潜覗鏡から離れる。

「……またドラゴンナイトとハーピーの群れが飛んでいます」

そうグーン航海長に暗澹たる表情で語りかける。
ハーピーとは姑獲鳥のことだが、その2種は姿が似ているだけで同種ではない。

ロージアは寒冷地。
妖魔・モンスターの存在が少ないため、モンスターとの戦闘には国レベルで経験が浅い。
ロージアには対モンスターのマニュアルはないのだ。


「近くに戦闘艦がいる。恐らく奴らは海中にいる我々に気付いて偵察しているのでしょう。中継している艦を叩きたいところであるが……」

グーンも困った表情で答えるが、

「顔を見るとハーピーたちは交代しながら偵察しているのようですね」

「……長距離を飛んでいるのかもしれません。もしかしたら小型艇を用意し休憩を小まめに挟んでいる…」

『パールバレットがある』

伝通管からゲイツが答える。

「それは最悪な場合。パールバレットは夜間の浮上用……緊急の対空砲だ」

そう言ってレオンハルトは伝通管を戻す。

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