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深海のパンツァー
第13章 11-セイレーンの涙
***ジャスティス改***
「沈むのは時間の問題だと?」
紫苑は整備員の報告を受け、頭を抱えて俯く。
天津の海域でないこの海からでは救助も呼べない。
小型ボートは天津とは反対側に偵察用の足場として置き去りにしてしまった。
不幸中にも乗員2000人に1人の死者もいない。
しかし、天津には戻れない。
一か八かで有翼種の妖魔が島にたどり着けるかどうかだ。
そんななか、ベクトルが遅れて帰艦する。
その手には応急処置された紅葉の姿があった。
甲板に寝かされる。
「急いで司祭様を!」
ベクトルは叫んだ。
艦橋からベクトルの姿を見ていた紫苑は甲板にいた。
ぐったりするも目を見開く紅葉に駆け寄る。
「どうし―-」
敵に撃たれたのは明白。
しかし、何故、銃弾による被弾であるのか?
敵艦の姿を見たのか?
しかし、紅葉を今、しゃべらせたら彼女は死んでしまうかも知れない。
そう、口から血が溢れているのだ。
「沈むのは時間の問題だと?」
紫苑は整備員の報告を受け、頭を抱えて俯く。
天津の海域でないこの海からでは救助も呼べない。
小型ボートは天津とは反対側に偵察用の足場として置き去りにしてしまった。
不幸中にも乗員2000人に1人の死者もいない。
しかし、天津には戻れない。
一か八かで有翼種の妖魔が島にたどり着けるかどうかだ。
そんななか、ベクトルが遅れて帰艦する。
その手には応急処置された紅葉の姿があった。
甲板に寝かされる。
「急いで司祭様を!」
ベクトルは叫んだ。
艦橋からベクトルの姿を見ていた紫苑は甲板にいた。
ぐったりするも目を見開く紅葉に駆け寄る。
「どうし―-」
敵に撃たれたのは明白。
しかし、何故、銃弾による被弾であるのか?
敵艦の姿を見たのか?
しかし、紅葉を今、しゃべらせたら彼女は死んでしまうかも知れない。
そう、口から血が溢れているのだ。