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深海のパンツァー
第15章 13-戦闘解除命令
距離にして100メートルない。
まさに目の前に姿を現した『深海のパンツァー』をジャスティス改のメテオ発射管が捉える。
「まるで伝説の海龍……」
その時、敵艦の艦橋から二人の男が出てくる。
ロージアの軍服に身を包む若者は艦に不釣合いな兜を被っている。
そしてもうひとりの男は一見、天津の海軍を思わせるフォルムの制服。
―-あいつが艦長か?
先頭を切って登るのは艦長。
夜明け前の淡い藍色にその姿が見えた。
白い旗を振る。
降参であれば、こちら側以上に不利な条件はないと思いつつも、降参した相手を撃つことは天津では硬く禁じられている。
もう1人の制服の男は信号灯を発する。
不規則な光がジャスティス改に伝えられた。
「敵艦からの発光信号……?」
それは軍隊のものではない。
紫苑の隣にいた船舶経験の長い乗員が信号を読み上げる。
「セ……」
艦橋ウイングに集まる水兵、上空の妖魔が乗員の声に耳を傾ける。
「セイレーンの涙…………」
その瞬間、夜明けの曙光が淡い闇を消し去った。
まさに目の前に姿を現した『深海のパンツァー』をジャスティス改のメテオ発射管が捉える。
「まるで伝説の海龍……」
その時、敵艦の艦橋から二人の男が出てくる。
ロージアの軍服に身を包む若者は艦に不釣合いな兜を被っている。
そしてもうひとりの男は一見、天津の海軍を思わせるフォルムの制服。
―-あいつが艦長か?
先頭を切って登るのは艦長。
夜明け前の淡い藍色にその姿が見えた。
白い旗を振る。
降参であれば、こちら側以上に不利な条件はないと思いつつも、降参した相手を撃つことは天津では硬く禁じられている。
もう1人の制服の男は信号灯を発する。
不規則な光がジャスティス改に伝えられた。
「敵艦からの発光信号……?」
それは軍隊のものではない。
紫苑の隣にいた船舶経験の長い乗員が信号を読み上げる。
「セ……」
艦橋ウイングに集まる水兵、上空の妖魔が乗員の声に耳を傾ける。
「セイレーンの涙…………」
その瞬間、夜明けの曙光が淡い闇を消し去った。