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深海のパンツァー
第4章 *4*リヴァイアサン計画
***戦前***
ジョルジュは父の会社であるローウェル重工の工場のほとんどを国立郵船に売却する。
技術者でもあった父の尊厳を残すため、小さな工場をひとつ残すが工員はいない。
海軍士官であった兄も退役後は父の会社を継ぐ予定であった。
その際に兄に見せようとした『ある設計図』を持って父の部屋に入る。
お互いに入浴を済ませ、バスローブで落ち着いた状態でのことであった。
ジョルジュは父に注いだウイスキーを渡す。
そして、自分にも注いで乾杯すると設計図を見せた。
「これは……!?」
父は驚愕して息子を見る。
その設計図は一見すると戦闘艦のような艇。
だが、父は眉をひそめる。
「父上は海に潜む海龍リヴァイアサン伝説をご存知ですか?」
「バカな……ありえんぞ。海中を進む戦闘艦などとは……」
「僕は海運局の内定を断り……上級士官学校の編入試験を受けます」
そう言って一口でグラスを飲み干すジョルジュ。
ジョルジュは父の会社であるローウェル重工の工場のほとんどを国立郵船に売却する。
技術者でもあった父の尊厳を残すため、小さな工場をひとつ残すが工員はいない。
海軍士官であった兄も退役後は父の会社を継ぐ予定であった。
その際に兄に見せようとした『ある設計図』を持って父の部屋に入る。
お互いに入浴を済ませ、バスローブで落ち着いた状態でのことであった。
ジョルジュは父に注いだウイスキーを渡す。
そして、自分にも注いで乾杯すると設計図を見せた。
「これは……!?」
父は驚愕して息子を見る。
その設計図は一見すると戦闘艦のような艇。
だが、父は眉をひそめる。
「父上は海に潜む海龍リヴァイアサン伝説をご存知ですか?」
「バカな……ありえんぞ。海中を進む戦闘艦などとは……」
「僕は海運局の内定を断り……上級士官学校の編入試験を受けます」
そう言って一口でグラスを飲み干すジョルジュ。