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深海のパンツァー
第4章 *4*リヴァイアサン計画
「兄さんの仇を取るためにも父上には機龍(後のリヴァイアサン)を完成させて頂きます」
「……お前は戦うな……レオンハルト家の血を絶やす気か?」
父は立ち上がった。
自分の部屋であるがその場を去りたい。
雇った技術者に頼ってきた自分が機龍を完成させることなどできないと思ったからだ。
「……男なら……父親であるなら妻や子のために死力を尽くしてください」
「残った工場で1個、何銭にもならないネジや釘を作るのが私にはお似合いだよ。
それか……死亡保険には入っている。母さんとお前に残せるものは―-」
「その無様な死体を片付ける母上の気持ちは?」
ジョルジュは父の背中に語りかけた。
「父上……お互い男として生を受けた以上、無傷のまま死のうなどという愚かな希望を捨てませんか…」
父も手に持つグラスを一気に飲み干す。
俯いて目と歯を食いしばり、悩んだ。
そして息子に振り返る。
「ワシがリヴァイアサンを創ってやる!」
「……お前は戦うな……レオンハルト家の血を絶やす気か?」
父は立ち上がった。
自分の部屋であるがその場を去りたい。
雇った技術者に頼ってきた自分が機龍を完成させることなどできないと思ったからだ。
「……男なら……父親であるなら妻や子のために死力を尽くしてください」
「残った工場で1個、何銭にもならないネジや釘を作るのが私にはお似合いだよ。
それか……死亡保険には入っている。母さんとお前に残せるものは―-」
「その無様な死体を片付ける母上の気持ちは?」
ジョルジュは父の背中に語りかけた。
「父上……お互い男として生を受けた以上、無傷のまま死のうなどという愚かな希望を捨てませんか…」
父も手に持つグラスを一気に飲み干す。
俯いて目と歯を食いしばり、悩んだ。
そして息子に振り返る。
「ワシがリヴァイアサンを創ってやる!」