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若頭…少女に恋をする。
第13章 デート 右京タジタジ。

「今日は千原さんとかは居ないんですか?」


いつもなら千原とか他の護衛する人達が運転するのに、今日は俺直々に運転をしていた。



「野暮なこと言うな、今日は護衛なしで二人のデートだ…見張られてじゃ…楽しめるものも楽しめねくなるろう…。もしもの時はって言う気持ちはとっくの昔には出来上がってるし、だからお前は何も気にせず楽しめ…。」



覚悟がなきゃ、やりたいことなんてできやしない。




組を背負うものとして…誰かれ構わずに護衛に囲まれてばかりの日々を過ごしていたら逆に何時も命を狙われてると思い、楽しめるもんも楽しめなくなっちまう。


だから今日は千原に護衛はいらねぇと言ってあった。



「二人きりのデートは嫌か?」


そう心和に問えば…頬をピンクに染め「そんなことない」と小さく呟いた。




勿論、俺の耳にちゃんと届き…俺の胸が暖かくなったのは言うまでもない。

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