この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Dolls…
第6章 甘い嫉妬
この瞳をしてる時の椎葉さんは本気で怒ってる。
初めて会った時の数倍…。
その雰囲気にこれ以上の口答えは命取りだと思い慌てて口を嗣ぐんだが
ハッとして周りを見ると…
「し、椎葉さん…、何処に…?」
部屋に戻る通路じゃない…。
正確に言えば、部屋に戻る通路を歩いていたがいきなり進路を変えたようだ。
部屋に戻るなら階段を昇らなければいけないのに、その気配がない。
それどころか、まるで地上に近いぐらいの冷たい冷気を感じてる。
「や、やだ…っ!下ろしてっ!」
「黙ってろ」
「……………っ」
一喝するような椎葉さんの声に、体が強張った。
嫌な予感が止まらない…。
頭の中と心の中の危険信号が鳴り響く。
この屋敷の廊下、どこも似たような造りだからどこを歩いてるのかさっぱりわからない。
それに、椎葉さんの腕の中で俯きながら心此処に在らず状態だったし…。
しかし、階段を下りて肌に触れる外気が刺すような冷気に変わった瞬間に気づいた。
まさか…、地下…?
あのスタジオがあって、辱しめを受けた部屋があるあの地下…?
嫌な記憶が頭に蘇る。
「い、嫌っ!!行きたくないっ!離してっ!!」
椎葉さんの腕の中でじたばたと暴れたが、男の腕の中で暴れたところでどうにもならない。
「じっとしてろ。落とされたいのか?」
あの部屋に行くぐらいなら床に落下して怪我した方がマシだ。
力の限りに腕の中で暴れたが、椎葉さんの腕の力が強すぎてその腕から逃げることが出来ない。
そうしてる間にも階段を下り切って、撮影スタジオを抜けて例の部屋に到着してしまった。
そう。
あの拷問部屋に…。
初めて会った時の数倍…。
その雰囲気にこれ以上の口答えは命取りだと思い慌てて口を嗣ぐんだが
ハッとして周りを見ると…
「し、椎葉さん…、何処に…?」
部屋に戻る通路じゃない…。
正確に言えば、部屋に戻る通路を歩いていたがいきなり進路を変えたようだ。
部屋に戻るなら階段を昇らなければいけないのに、その気配がない。
それどころか、まるで地上に近いぐらいの冷たい冷気を感じてる。
「や、やだ…っ!下ろしてっ!」
「黙ってろ」
「……………っ」
一喝するような椎葉さんの声に、体が強張った。
嫌な予感が止まらない…。
頭の中と心の中の危険信号が鳴り響く。
この屋敷の廊下、どこも似たような造りだからどこを歩いてるのかさっぱりわからない。
それに、椎葉さんの腕の中で俯きながら心此処に在らず状態だったし…。
しかし、階段を下りて肌に触れる外気が刺すような冷気に変わった瞬間に気づいた。
まさか…、地下…?
あのスタジオがあって、辱しめを受けた部屋があるあの地下…?
嫌な記憶が頭に蘇る。
「い、嫌っ!!行きたくないっ!離してっ!!」
椎葉さんの腕の中でじたばたと暴れたが、男の腕の中で暴れたところでどうにもならない。
「じっとしてろ。落とされたいのか?」
あの部屋に行くぐらいなら床に落下して怪我した方がマシだ。
力の限りに腕の中で暴れたが、椎葉さんの腕の力が強すぎてその腕から逃げることが出来ない。
そうしてる間にも階段を下り切って、撮影スタジオを抜けて例の部屋に到着してしまった。
そう。
あの拷問部屋に…。