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Dolls…
第6章 甘い嫉妬
ドサッと床に倒れた私が見た最後の光景。
「ご苦労様。この事は内密に」
踊り場からゆっくりと下りてきた椎葉さんが男性にお金を払ってる光景だった。
いくらかは見えないが、ポケットから出された札束を男性に手渡していた。
「わかってます。これからもいい作品をお願いします」
ニヤッと笑いながら札束を受け取り自分のポケットにしまい込む光景。
「さて、馬鹿なことを言って逃げ出したお仕置きをしなくてはな」
私を見下ろすその瞳。
その瞳は━━━━━、冷たく生気のない人形のような目。
そう。
まるで、ブラックホールのように底知れない何かを秘めて。