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Dolls…
第11章 人形の瞳は…
ボトボトに濡れたシュウちゃんを連れて、バスルームへと向かった。

確か、バスルームは1階だったはず。

地下のスタジオにも簡易的なシャワールームはあったけどやっぱりちゃんとしたお風呂に入ってもらいたい。

長い廊下を私に誘導されるかのように、私の後ろを着いてくるシュウちゃん。

しかし、そんなシュウちゃんもこの大きな屋敷の廊下をキョロキョロと見渡している。



「それにしてもでけぇ屋敷。あの椎葉とか言う男、相当の金持ちだな」

「まぁ、ね…」


さすがのシュウちゃんもこんな大きな屋敷は初めて何だろう。

私だって初めて来たときはシュウちゃんみたいにキョロキョロしてたもん。

広くて長い廊下にどれを取っても高そうな装飾品。

歩いてるだけで緊張してしまう。


「でもシュウちゃん、この雨の中をここまで歩いてきたの?」

「麓ぐらいまではタクシー。お前を探しに来たのはいいけど、思い切り降られて参った」


そう言ってシュウちゃんは、あはは~と笑った。

さっきまでの怒りはなくなったみたいで少しホッとした。


窓の外は、雨はまだ降ってるが激しさはなくなっていた。

雷も風もだいぶ弱まっていた。

山の天気は変わりやすいし、きっとそのうち晴れるだろう。

窓の外の天気を眺めながら今後の天気を予想していると



「でさ、あの男はお前の何なの?」

「━━━━━━え?」


その質問に、私の胸が波打った。


「身内、じゃねぇよな?」






シュウちゃんの前を歩く私の歩幅に合わすように私の隣に立ったシュウちゃんが先程の疑問を再び私にぶつけて来た。




そういえば…、まだちゃんと答えてなかった。



さっきはいきなり椎葉さんが現れたから言い訳も考えられなかったし。

シュウちゃんに気づかれぬよう視線を反らして頭の中で言い訳を探した。



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