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Dolls…
第14章 幼馴染み
「好きだった。ずっと椿の事が好きだった…っ」
その一言。
その一言は、私の中で大きく弾けた。
まるで、シュウちゃんが遠くに行ってしまったような気さえしたのだ。
その一言は、私とシュウちゃんの関係を壊してしまうような一言だったから。
「俺はずっと…、何年もお前だけを見てきた!でも、お前は俺の事、ただの幼馴染みとしてしか見てなかった。何度も諦めようとして好きでもねぇ女と付き合ったりもした。けど、俺はお前じゃねぇと無理なんだよっ!!」
「そ、そんな…っ、だって…」
「お前が上京する時も本当は引き止めたかった。それこそ、何処かに閉じ込めておきたいぐらいだったよ。だけど、必死に歯を食い縛ってお前を応援したんだ…」
そう。
故郷を離れるとき、両親が反対する中、シュウちゃんだけが応援してくれた。
シュウちゃんの顔を見たら寂しくなって上京する決心が鈍りそうだったから見送りに来させない為にも黙って東京に出て来た。
後でこってり怒られたのだって覚えてる。
シュウちゃんはいつだって私に優しかった。
「なのに、ふざけんな…。あんな男なんかお前は渡さない。何年も何年も…俺にはお前だけだったっ!!」
そう怒鳴るとシュウちゃんは私のスカートの中に手を挿入させて来た。
今までの思い出に耽っていた私の意識がハッと覚醒する。
「だ、だめぇっ!いやぁぁっ!!」
シュウちゃんの手を全力で制止させる。
さっき、ここで椎葉さんに抱かれた時に
あまりにも濡れすぎた下着は椎葉さんがランドリーへと持って行ってしまった。
さすがにあの下着は付けられないから。
クローゼットから下着を探す気力もないままベッドに寝転んでいたから、今は…