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Dolls…
第16章 誘惑の果て
「何で俺にそんな事聞くの?椿ちゃん、あいつのモデルなんでしょ?だったら、秋人ともいろいろ喋ったり…」
「椎葉さんはあまり…、自分の事は話してくれませんから…」
「あー、確かに。あいつ無口だから」
本当の事を知りたい。
その思いだけで順序も考えずに突っ走ってしまった自分が恥ずかしい。
いきなりこんな事を聞いたら誰だって怪しむに決まってる。
安藤さんにここであった全てを話すわけにはいかないけど、理由も言えないままに椎葉さんの事を探ろうとしてるのだから。
それも、椎葉さんの幼馴染みになんて。
「あの…っ、すいません。今の質問は忘れて下さい」
立ち止まり安藤さんの方を向いて軽く頭を下げた。
安藤さんみたいないい人を利用しようとした自分を恥じた。
椎葉さんは何も教えてはくれない人だけど、こんなやり方はやっちゃ駄目だ。
「あのさ、じゃあ俺から質問していい?」
「……?。はい」
「椿ちゃんって、秋人の何なの?」
━━━━━━え?
心臓が、先程よりも更に激しく跳ねた。
嫌な汗が背中をタラリと流れていく。
「に、人形のモデルです…。さっき椎葉さんが言った通りです…」
すると、今まで私の後ろを歩いていた安藤さんが急に足早になり、私の横に並んだ。
「本当に?」
「ほ、本当です…っ」
あんな質問をした私を怪しく思ったのか、安藤さんは意味深な笑顔で私に話しかけてくる。
私の質問に何かを感じたのか、焦る私の態度を見て何かに気づいたのか。
横に並ばれたんじゃ下手に動揺したらバレてしまう。
冷静を装い安藤さんの質問に答えようとしたがこんな時に限って声が震える。
「椎葉さんはあまり…、自分の事は話してくれませんから…」
「あー、確かに。あいつ無口だから」
本当の事を知りたい。
その思いだけで順序も考えずに突っ走ってしまった自分が恥ずかしい。
いきなりこんな事を聞いたら誰だって怪しむに決まってる。
安藤さんにここであった全てを話すわけにはいかないけど、理由も言えないままに椎葉さんの事を探ろうとしてるのだから。
それも、椎葉さんの幼馴染みになんて。
「あの…っ、すいません。今の質問は忘れて下さい」
立ち止まり安藤さんの方を向いて軽く頭を下げた。
安藤さんみたいないい人を利用しようとした自分を恥じた。
椎葉さんは何も教えてはくれない人だけど、こんなやり方はやっちゃ駄目だ。
「あのさ、じゃあ俺から質問していい?」
「……?。はい」
「椿ちゃんって、秋人の何なの?」
━━━━━━え?
心臓が、先程よりも更に激しく跳ねた。
嫌な汗が背中をタラリと流れていく。
「に、人形のモデルです…。さっき椎葉さんが言った通りです…」
すると、今まで私の後ろを歩いていた安藤さんが急に足早になり、私の横に並んだ。
「本当に?」
「ほ、本当です…っ」
あんな質問をした私を怪しく思ったのか、安藤さんは意味深な笑顔で私に話しかけてくる。
私の質問に何かを感じたのか、焦る私の態度を見て何かに気づいたのか。
横に並ばれたんじゃ下手に動揺したらバレてしまう。
冷静を装い安藤さんの質問に答えようとしたがこんな時に限って声が震える。