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Dolls…
第17章 悪魔のささやき
━━━━━━「ん…」
気づくと、私はベッドに寝かされていた。
ちゃんとベッドに横になり掛け布団をかけられている状態だ。
ハッとして掛け布団の中を見ると、真っ白なシルクのような生地のキャミソールワンピを着ていた。
……これ、私の部屋のクローゼットの中に入ってた部屋着だ。
私、こんなものを着た覚えはないんだけど…。
それに、私いつの間にベッドで眠っちゃってたんだろう。
この部屋着を着てベッドに入った記憶はないんだけど…。
ベッドに横になりながら目を覚ます前の事を思い出した。
私…、いつこの部屋着を着てベッドに…。
腰に残る違和感と余韻。
そして、微かだが喉がピリピリしている。
何か大声を出すような事をしただろうかと考え出したその時…
"椎葉さ…、あぁぁっ!"
"もっと泣け。足を広げろ…"
━━━━━…っ。
そうだった。
思い出した。
私は椎葉さんの体にしがみつき、椎葉さんの体でめちゃくちゃにされたんだ。
私が、椎葉さんの体にめちゃくちゃにされたいと思い
それを読み取ったかのように椎葉さんは私の体を…。
そこまで思い出した瞬間、恥ずかしくなった私は顔を布団に埋めた。
私…、どうしてあんな衝動に駆られたのか自分でも信じられない。
自分から椎葉さんの体を求めてしまった。
あんなに大嫌いだった椎葉さんを渇望した。
じりじりと追い詰められ炙り出されたような私の衝動。
まさか、あれが私の本性なのか?
そう考えると、自分で自分が怖くなる。