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Dolls…
第18章 パンドラの箱
やっとイカせてもらえて、身体中が何かから解放されたように一瞬楽にはなったが…。

それも一瞬だけの事。

天国から更に地獄に叩きつけられたような気分だ。


「ふっ、あぐっ!!あっ、あぁ…っ」

瞳からは涙がポロポロと溢れ落ちる。

身体中から体液が流れ出し続けて、このままじゃ干からびてしまうんじゃないかと思うぐらい。


絶頂を迎えた私の中は更に敏感になってて、次の絶頂の並みが早くも押し寄せてきたのだ。

それに、今度は中だけじゃなくて…。


「か、はぁっ!!ああっ…、ま、たイッ…イッちゃ…っ、あぁぁぁんっ!!やらぁ…っ、あぅ」

「また中か?」

「両方…、イ、イキ…っ、ああああんっ!!や、やめてぇっ!もう、やめてくらさ…っ、あぁぁっ!!」


2つの性器が1度に絶頂を迎えるなんて物理的に有り得るのだろうか?

しかし、今はそんな事どうでもいい。

もうどっちの絶頂なのか、どっちが限界なのかすらわからない。

ただわかるのは、頭の中が真っ白で

椎葉さんにすがり付くより恥ずかしい台詞を口走ってる。

それほどまでに私の人格は崩壊し無惨に踏みにじられてるということだけだ。



「ああぁぁぁっ!!し、死ぬっ!死んじゃ…っ!やめてぇぇぇぇぇぇぇっ!!」




━━━━━━━っ!!



その瞬間、下半身から何かが放出されたような感覚がした。

放出されたのは水分のようで、その水分がコンクリートの床に滴り落ち、私の腰にひんやりしたものが感じられた。

驚いたように椎葉さんの腰と指の動きも止まった。

「あっ、あぁ…」

「あーぁ。お前の潮で服がびしょ濡れだ」


潮…。

潮?

いつか経験した、尿意とはまた少し違う水分の放出。

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