この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
妖婦と呼ばれた女~哀しき恋歌~
第5章 【参】
 嘉宣がパチンと指を鳴らすと、かすかに庭の樹がざわめいた。
 嘉宣は大股で部屋を横切り、庭に面した障子戸を細く開ける。
 細い月がかすかな光を放っていた。刹那、ザッと椿の葉が揺れた。
 橘乃が愕きに眼を瞠っていると、いつしか黒い影が濡れ縁の向こうに蹲っていた。あたかも庭に溜まった薄い闇が凝(こご)って人の形を取ったようだ。あまりの不気味さに、流石に橘乃も背筋が冷たくなるのを感じた。
/350ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ