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第30章 ビミョーな二人

一杯目のギムレットを飲んでいるのに私の酔いは一気に冷めていた。


亜紀が余計の事を言うから余計話しづらい。


それよりもなんだか妙によそよそしく感じてしまう。


普通にお客さん扱いして、まるで私達にはなにもなかったように振舞うのは仕事だからと分かっているが、平然としてる霧人の態度を見ているとそんなふうに割り切れない。


やっぱり少しは気にかけてもらいたいと思うのは我がままな女心がそうさせているのだろう。


それよりもカウンター端の女性と親しげに会話しているのが気になった。