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曖昧☆Bboys
第32章 私の望み
「彼には他に恋人がいるわけでもないだろ?何故一番と思えないの?」


「彼、ギターバカなんです」


すると、紅林さんはくっくっと笑い出した。


「私には切実です」


私は真顔だった。


笑った紅林さんをちょっと失礼と感じるくらい私は真面目だったのだ。


「あのさ、男って仕事とか趣味が真っ先にくるの普通だよ。美咲ちゃんちょっとワガママじゃない?」


「だって...それに働かないし。最近は働いてるけど...そりゃ、バンドで成功したら言う事ないけど、そんなの夢だし、益々、私から離れていっちゃうし...それに...」


「とにかく思い通りならないんだね」


「・・・・・・」


彰吾に対する不安を紅林さんに上手く説明できない。


もどかしくて仕方がない。

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