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曖昧☆Bboys
第37章 嬉しい報告


「しかし、残念だな、僕っていう選択肢が無くて」


冗談交じりの言い方で笑う。


「紅林さん、からかわないで下さい」


「からかってなんかいないよ」


耳元で小さく言う。


端正な顔が私に近づき、少しだけ目が真剣になった。


ほんの少しだけドキリとする。


「もう、紅林さん弄り過ぎ」


そう言ってその場を誤魔化した。


紅林さんは余裕のある笑みを浮かべ、肩にポンと手置いて


「ブローするね。担当代わります」


と言い残し去っていった。


全く掴めない人。


そう思いながらもちょっと嬉しかったりするから、やっぱり美容師さんってリップサービスの天才だと思った。

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