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私の逆ハー性活
第1章 はじまり
その暖かい体温に安心して、璃子は雪が解けた様に泣きじゃくる。
……懐かしい。
夕君は子供の頃も優しくて、泣き虫な私の頭をいつもこんな風に撫でてくれていた。
昔と全然変わってない。嬉しい……。
『夕く、ん……じゃあ首輪、外して……? ペットも嘘なんだよね……?』
泣きながら言葉を詰まらせつつ話した。
そんな自分に返ってくる返事は、自分が求めている答えだと思っていた。
しかし……
『それは嘘じゃねーよ。璃子は今日から俺達のペット。首輪も悪いけど、つけとこーな?』
夕の言葉に、璃子は夕の顔を呆然と見ながら言葉を失う。
……えっ……夕、くん……?
そんな璃子をほっといて、夕は翔に話し掛けた。
『兄貴、公平に璃子を飼育出来る様ルール決めようぜ』
『そうだね。龍は勉強中だろうから、俺達で勝手に決めちゃおっか』
そして、二人で璃子を見ると、ニコリと爽やかに微笑んだ。