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私の逆ハー性活
第5章 璃子の愛
そしてボクサーパンツとズボンを履き直すと、璃子を見つめ、また呟いた。
「……約束、本当は覚えてたんだな」
そのまま部屋から出ていく夕に対して、璃子は何も言い返せず。
涙と一緒に溢れてくる感情が何なのか、理解する事に必死だった。
「……うっ……っ……」
仰向けに寝たまま、涙を両手で拭い、声を押し殺す。
……思い出した。
夕君との約束。
私が……結婚しようって言ったのに……。
私は、夕君との約束を守らなかった。
夕君はずっと覚えて、守ってくれていたんだ……。
璃子の泣き声を押し殺す声と鼻水を啜る音は、その後暫く部屋に響いていた。