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私の逆ハー性活
第5章 璃子の愛
頭の中には龍太郎の顔が浮かんでいるが……龍太郎を選べば翔と夕の事を傷付けると思うと、中々口には出来ない。
翔の手が頭から離れると同時に明るい声が降ってきても、曇った表情で頷くしかなかった。
「じゃあ支度出来たらリビングにおいで」
「……はい……」
ドアの方へ歩いていく翔の背中を、そのままぼんやりと目で追い掛ける。
……どうしよう。
誰を選ぼう。
第一、私に選ぶ権利なんてあるのかな……?
外出出来て嬉しい筈なのに、璃子の心はモヤが掛かったようにスッキリとしなかった。
身支度を整え終わった後も……その状態が変わる事はなかった。