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私の逆ハー性活
第5章 璃子の愛
……外出って……翔さん、何だか嬉しそう。
私も嬉しいけど……でも……。
璃子はおずおずと翔へ尋ねる。
「……何処へ、行くんですか?」
「何処が良い?」
「…………」
しかし答えが返ってくると、目を伏せ、黙り込んでしまった。
……家に帰りたい。
そう本音を吐き出したい気持ちと、言ってもきっと帰して貰えない諦める気持ちとの葛藤で心が揺れる。
「夜景? 海? それとも、甘いものでも食べに行く?」
「……どれもデートスポットですね」
翔から再び質問されると、視線を翔へ向けた。
すると翔と目が合い、ニコニコと微笑まれる。
「デートだよ。……嫌?」
その言葉に対しても返事を何と返そうか困っていると、翔がベッドの前まで歩み寄ってきた。
そして璃子の頭を子供をあやすように優しく撫でる。
「デートしたい人、璃子ちゃんが選んで良いよ」
「っ……」
益々璃子は答えられなくなった。