この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
私の逆ハー性活
第6章 デート
翔が部屋を出て行ってから10分後。
璃子は薄くメイクをし、私服に着替えるとリビングへと向かった。
リビングには既に三人共いて、夕と龍太郎がソファ。
翔がキッチンテーブルの前にある椅子に腰掛けていた。
リビングに入ってきた璃子を見た途端、話し出したのは……翔。
「璃子ちゃん、誰にするか決めた?」
「…………」
その質問に璃子は部屋のドアに立ったまま、黙って頷く。
そして続けて、恐る恐る口を開いた。
「……翔さん。……と、外出します……」
夕も龍太郎も、璃子が話した後黙っていた。
夕は不機嫌そうに眉根を寄せ、龍太郎は何も動じていないように無表情で、嬉しそうにニコリと微笑む翔の方へ視線を向けた。
「……じゃあ、行こっか。璃子ちゃん」
翔はそんな二人の事を全く見ずに、璃子の方へ歩き始める。
「はい……ゴメンなさい。二人共……」
目の前に来た翔から肩を抱かれると、璃子は辛そうに二人の方へ頭を下げた。