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私の逆ハー性活
第9章 私の逆ハー性活
目を閉じて、暖かい体温を感じている内、じんわりと涙を込み上げる璃子。
「好きです、皐月さん……」
そんな璃子を誰よりも一番愛おしく想う。
……小学生の時、璃子ちゃんと結婚の約束をした三人が羨ましかった。
子供の約束とはいえ、璃子ちゃんの近くにいる三人に自分も近づきたかった。
三人が転校して、翔が亡くなってからもずっと璃子ちゃんを見ていた。
家庭が上手くいってない璃子ちゃんが心配だった。
中学に入学してからは璃子ちゃんとの接点が無くなって、学校で会えなくなってしまったけど。
偶然見つけた翔の日記が、俺達をまた出会わせてくれた。
『棗 璃子。君、今日から俺達の新しいペットね?』
……愛し方の分からない俺達に。
その愛は異常で狂気的でも、きっと。
「俺も、愛してるよ、璃子ちゃん」
この口付けのように深く、永遠だ。
【END】