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私の逆ハー性活
第3章 夕の愛
返事に困る璃子に対し、夕はウットリとしたまま。
「……璃子、どうする?」
答えを急かすよう、璃子に尋ねる。
……そして、突然璃子の額に口付けると、ゆっくり頭を首元の方へ下げていき、続けて鎖骨へと口付けた。
「んっ……」
くすぐったくて身をよじる璃子の反応を、わざと見ようとしているかのように、そのまま今度は喉に口付ける。
「俺とこの家を出て、二人で暮らそう……璃子」
「は、あっ……」
いつの間にか両手は璃子の背中へ回され、優しく璃子を抱きしめており、同時に響く声まで普段の夕とはまるで別人のような優しい言い方だった。
「愛してる……昔からずっと……引っ越してからも、璃子のこと忘れられなかった」
「夕くん……っ」
軽くちゅっと頬へ口付けられると、胸がきゅうんと締め付けられた様な気がした。
……どうしよう。夕君とこの家を出て一緒に暮らせば、今の状況から逃げ出せる。
“ペット”も、毎日の淫らな行為も無くなる。
……夕君のものになりさえすれば……。
「璃子、璃子、俺の目見て言って? 俺のこと愛してるって」
「っ……ゆうくん……」
「璃子だって、俺のこと忘れられなかったろ? だって昔約束したよな?」
「……約束……?」
突然言い出した夕の言葉を聞いて、璃子は不思議になる。
夕と昔、何か約束した覚えはなかった。
夕とは10年も会っていなかったのだから、覚えている筈もない。
「ごめんなさい。覚えてない……約束……」
恐る恐る話すと夕の顔付きが明らかに不機嫌になった事が分かったが、璃子は更に続ける。