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私の逆ハー性活
第4章 龍太郎の愛
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『……璃子、俺な、来月引っ越す事になった……』
昔住んでいたアパートの近くにある公園。
そこのベンチに座っていたら、隣に座っている一人の男の子が私に話し掛けてきた。
顔には暗い表情を浮かべ、夕焼けに照らされた瞳は涙で潤んでいた。
『引っ越す……? 何処に……?』
『ここから車で二時間も掛かる場所なんだってよ』
『そう、なの……』
信じられなかった。
少年とはずっと昔から側にいたような気がする。
離れ離れになるなんて、あり得ない。
けど……
『璃子、寂しいだろ?』
『……………』
『泣くだろ?』
『……………』
強がりな私の口から出た言葉は、心とは反比例な言葉。
『別に。寂しくないよ。泣かないし』
『おい……本当お前ムカつく奴だな……』
不機嫌そうな表情で顔を覗き込んでくる男の子に、そのまま二カッと歯を見せて笑った。